大蔵流狂言方、善竹忠亮が立ち上げた狂言ユニットです。
善竹家初代・彌五郎は、金春流中興の祖に因んで「禅竹」名を贈られた時、字を「善竹」と改めて名字としました。
近年、マインドフルネスの技法として海外からも注目される禅。
舞台における外部表現だけでなく、内面世界の探求を目指して、元の字である「禅」と表記しています。
伝承の技芸を次代へ継承する「花伝」と、あくまで狂言に軸足を置きつつ、
意欲的な舞台表現を実験的に行なっていくためのラボであることの両立を目指して活動しています。
能楽狂言方 大蔵流
善竹 忠亮ぜんちく・ただあき
花deN工房 禅 代表
昭和55年（1980）、兵庫県神戸市出身。同市在住。本姓茂山。
善竹忠重の長男。祖父・初世善竹忠一郎および父に師事。二十四世宗家大蔵彌右衛門をはじめ、一族の諸兄にも教えを受ける。
昭和59年（1984）、《以呂波》にて初舞台。
主な披曲「面箱」、《那須語》、「千歳」（喜多流）、《三番三》、《釣狐》。
平成8年（1996）大阪能楽養成会入会。故善竹幸四郎、二世善竹忠一郎に師事。
平成17年（2005）大阪能楽養成会研究科卒業。
平成17年（2005）立命館大学産業社会学部卒業。
平成20年（2009年)Theatre Project Si参加。シェイクスピア翻案劇・全８作品に参加。内《ハムレット》《ロミオとジュリエット》主演。
平成29年（2017）狂言の現代性を追求する「花deN工房 禅」立ち上げ。
平成31年（2019）論文「狂言師善竹彌五郎の芸と生―近代狂言におけるアドの太夫として―」にて立命館大学大学院より博士（学術）の学位授与。
令和2年（2020）神戸市文化奨励賞受賞。
現在、主に京阪神を中心に活動中。
能楽狂言方 大蔵流
岡村 和彦おかむら・かずひこ
昭和42年（1967）静岡県藤枝市出身、現神戸市在住。
公益社団法人能楽協会神戸支部に所属。
関西大学在学中より大蔵流狂言方・善竹忠重に師事。
昭和61年（1986）12月、山本能楽堂にて初舞台《附子》。
平成13年（2001）1月《千歳》を披く。
平成14年（2002）1月《三番三》を披く。
平成16年（2004）3月《那須語》を披く。
平成21年（2009）11月《釣狐》を披く。
能楽狂言方 大蔵流
牟田 素之むた・もとゆき
昭和48年（1973）兵庫県宝塚市出身、現神戸市在住。
公益社団法人能楽協会神戸支部に所属。
甲南大学在学中より大蔵流狂言方・善竹忠重に師事。
平成8年（1996）甲南大学法学部卒。
平成4年（1992）善竹忠門会《太刀奪》にて初舞台。
主な披曲「面箱」《那須》「千歳」《三番三》《釣狐》。
平成26年（2014）文化庁「文化芸術による子供の育成事業」に参加。
主に阪神間を中心に、能楽の普及・振興のための催しや数多くの子どもを対象にした体験型教室等に参加する。
能楽狂言方 大蔵流
小林 維毅こばやし・これき
昭和56年（1981）生まれ。兵庫県宝塚市出身。伊丹市在住
公益社団法人能楽協会神戸支部に所属。
大蔵流狂言方・善竹忠重に師事。
平成12年（2000）、大阪能楽会館《口真似》にて初舞台。
