きんとうざえもん
金藤左衛門(きんとうざえもん)
集狂言
雲の上の金藤左衛門と名乗る山賊が、待ち伏せして通りすがりの女を長刀で脅し、女が持っていた大袋を奪います。
中には小袖や帯など豪華なものが入っていて、大喜び。
その隙に地面に置きっぱなしにしていた長刀を女に奪われ、一気に形成は逆転します。
女の持ち物はおろか、持っていた小刀や着ていた小袖までも女に剥ぎ取られ、途方に暮れる金藤左衛門。
ふと「積善の余慶」という古い言葉を思い出し、祝い直して笑って戻ります。
どんな風に笑うかは、ご覧になってのお楽しみ。(小林)