つくしのおく
筑紫奥(つくしのおく)
脇狂言
筑紫のお百姓と丹羽のお百姓が、各々年貢を納めに行く途中、偶然出会い道連れになります。領主の館に着き、代官の前で筑紫のお百姓は持参した唐物を、丹羽のお百姓は果物の種類を拍子にかかって述べ、それぞれ所有する田畑の広さを伝えると、なんと褒美に萬雑公事(まんぞうくじ:諸雑税)を免除されることに。
両百姓は喜びのあまり大声を出したところ叱られ、その咎として田畑一反につき一笑いせよと命じられますが…最後は全員で笑い納める、賑やかでおめでたい演目です。(牟田)